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■DiCE設定

 IPアドレスが変更された場合、DynamicDNSサービスにアクセスして更新を行わなくてはなりません。 しかし、毎回更新するのは大変な上、いつ変わるかわからないのでつながらない状態になってしまうおそれがあります。

 そこで、IPアドレス変更時に自動的に更新してくれるサービスが必要となります。

 DiCEとは、DynamicDNSの設定を自動で更新してくれるクライアントツールです。 高性能で多くのDynamicDNSサービスに対応していて、しかも無料です。

 更新は、IPアドレス変更時のほか一定期間経過毎にも行うことができます。


■ダウンロード

 DiCEは、sarad氏が提供しているフリーソフトで DiCE DinamicDNS Client のサイトからダウンロードできます。 Windows版とLinux版があります。 Linux版は、Beta Versionとなっていて、 こちら からダウンロードできます。

 Beta Versionとなっていますが、これまで特に問題は起きていません。


■インストール

 ダウンロードしたファイルをFTPを用いて/usr/local/bin/など適当なディレクトリにアップロードします。

 サーバにスーパーユーザでログインしてアップロード先のディレクトリで"tar xzvf ./diced000.tar.gz"と入力すると DiCEというディレクトリが作成され、その中にファイルが展開されます。

# tar xzvf ./diced000.tar.gz


 DiCEディレクトリの中には、plug-inというディレクトリとdice.dat dice.ini diced ipcheck.datというファイルが作成されています。

# ls


dice.dat dice.ini diced ipcheck.dat plug-in



 dicedが実行ファイルになります。DiCEディレクトリで./dicedと入力すると実行されます。



■設定

 DiCEディレクトリで./dicedと入力するとDiCEが実行され、以下のように表示されます。

=-=-=- DiCE DynamicDNS Client -=-=-=


Version 0.19 for Japanese


Copyright(c) 2001 sarad



:



 ここで、"?"と入力するとコマンド一覧が表示されます。



*** コマンド一覧 ***

exit

start

startd

setup

list

add

ed[it] <番号>

del <番号>

en[able] <番号>

dis[able] <番号>

ev[ent] <番号>

ex[ec] <番号>

logcr

DiCEを終了します

DiCEを開始します

DiCEをバックグラウンドで開始します

DiCEの環境設定を行います

登録済のイベント一覧を表示します

イベントを追加します

イベントを編集します

イベントを削除します

イベントを有効にします

イベントを無効にします

イベントの情報を表示します

イベントを今すぐ実行します

ログをクリアします


 まずは、addと入力して新しいイベントを追加します。


:add

新しくイベントを追加します

DynamicDNSサービス名を入力してください

"?"で対応しているサービスを一覧表示します

(P)戻る

>


 使用しているDynamicDNSサービス名を入力します。 "?"と入力すると一覧が表示されるので、同じ形式で入力します。

ドメイン名を入力してください

"?"でドメイン一覧を表示します

(P)戻る

>


 取得しているドメイン名を入力します。

ホスト名を入力してください

(P)戻る

>


 ホスト名を入力します。ホスト名.ドメイン名でFQDNとなるようにします。 ドメイン名のみでホスト名を設定していない場合、ホスト名を入力しないか、ドメイン名を便宜上分割するかでいいようです。

ログインユーザ名を入力してください

(P)戻る

>


 DynamicDNSのユーザー名を入力します。

ログインパスワードを入力してください

(P)戻る

>


 DynamicDNSのログインパスワードを入力します。

登録するIPアドレスを入力してください

空白にすると現在のIPアドレスを自動検出します

(P)戻る

>


 空白にしておくと自動検出してくれます。

このイベントに題名を付けてください


(P)戻る


>



 分かりやすい題名をつけてください。



このイベントを実行するスケジュールを設定します

-------------------------------------------------

実行する頻度を指定してください (番号入力)

(0)1回のみ (1)1日1回 (2)1週間に1回 (3)1ヵ月に1回

(4)その他の周期 (5)IPアドレス変化時 (6)起動時

(P)戻る

>


 IPアドレス変化時に実行したいので、5を入力します。

-------------------------------------------------

IPアドレスがあまり変化しない環境の場合、更新せずに一定期間を過ぎると

アカウントを削除されてしまうことがあります

IPアドレスの変化が無い時に実行する間隔を指定してください

(0)7日毎 (1)14日毎 (2)21日毎 (3)28日毎

(4)35日毎 (5)56日毎 (6)84日毎

(P)戻る

>


 DynamicDNSサービスで指定されている期間より短い期間を設定します。 無駄に短い期間を設定するとDynamicDNSサービスに負荷をかけてしまうので、 気をつけてください。

このイベントを有効にしますか? (Y/N)

(イベントの有効/無効は"EN/DIS"コマンドで切替えられます)

>


 Yを入力して有効にします。

イベントを保存しますか? (Y/N)

>


 Yを入力して有効にします。これで設定終了です。 ほかにもドメインがある場合は、この作業を繰り返します。

 設定が終わったら、startdを入力してバックグラウンドで実行します。






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